壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

Theピーズ 武道館直前 短い夏の始まり

午前11時から武道館周りをうろうろして、グッズ買って休憩中です。

午前中はまだ涼しさがあったものの、午後の日差しは梅雨入りしたにもかかわらず夏そのもの。

首とか腕が日焼けでヒリヒリします。

短い夏が始まったんだな、と感じました。
次の雨を待つまでもなく、今夜には終わる短い夏。

消えるからいいんだ、と歌ったのはeastern youthだったでしょうか。
消えるからいいんだ、口笛も、面影も、と。

今日の武道館も終わりがあるからこそ素晴らしいのでしょう。

愛おしく、歪で、雲間から差し込むような光を時折放つ我らがロックンロールバンドtheピーズ

開演まであと2時間半です。

Theピーズ 祝武道館ソールドアウト

遂にtheピーズ武道館完売!

これで満員の武道館でロックンロールを迎えることが出来ます。
祝杯をあげたい気分ですが、明日最高においしいお酒を飲むため今日は我慢です。

ソールドアウトがこんなにもうれしいのはフラワーカンパニーズの武道館以来です(コレクターズは勝手に売り切れて当然だろうと思っていました)。

思えばあの日も最高でした。
指定席にも関わらず早く席についてあたりを見回し、みるみる埋まっていく客席にライブ前から大感動。
「発熱の男」での武道館を包む怒号のような歓声。
「吐きたくなるほど愛されたい」で圭介の喉が突如かすれはじめ緊張に包まれる武道館(MCで長くしゃべるから...とこっちがへこみました)。
4人の世界に入り、向き合いながら演奏する姿にしびれた「夜明け」。
久しぶりに聞いた、そしていつ聞いても最高な「白目充血絶叫楽団」。
そして3回にわたるアンコール。

今ぱっと振り返るだけで様々な場面が思い出されます。
生きていてよかったな、と心から思えた夜でした。

明日もそんな日にしたい。

現実が想像を軽々しく悪い方向へ超えていく今だからこそ、明日の武道館だけでも愛と平和とロックンロールで包まれていてほしい。
仮に隣に歌詞を大声で全部歌うオッサンがいても心乱されず、むしろ肩を組むくらいの穏やかな心で臨みたい。

そして6/10を、武道館の翌日をしっかりと迎えたい、と思っています。

ままならない現実をtheピーズに投影して、救われるならまだしも現実逃避にロックンロールを使うような真似はもうしない。
生きのばすだけでなく、可能な限り自分の人生に頑張って立ち向かっていきたい。
武道館をあー楽しかった、お酒飲んでおしまい、という形には絶対にしたくありません。

theピーズが何かにケリをつけるために、とどめをハデにもらうための明日の武道館。
こちらがしっかり生きていさえすればまたいつの日か、今とは違う形でもtheピーズのライブは見られるでしょう。

とにかく明日は世界で一番かっこいいロックンロールバンドのライブの日。
悔いが残らないように、とかではなく明日起こるすべてを逃さず受け止めたい、とそんな気持ちです。

素面で書いても文章の気持ち悪さはあまり変わりませんね。
チケットだけは忘れないように準備して、今日は早めに寝ます。


追記
しゅんぺーさんのツイッターから、当日券も出るとのこと。
まだ乗れるぜ!

Theピーズ 武道館残席考察 セミファイナル

今ぴあで確認したところ2階西X列26番。
残り僅かの三角マークに変わってます!!
数時間前は東X列13番だったので、南、南西、南東が売り切れて
東、西を均等に売っているのだと仮定すると残り100枚切ってます!!

いよいよ本番は明後日、グッズの発表もありました。
http://thepees30th.com/wp-content/uploads/2017/06/thepees_69pop_b2_05.jpg

取り合えずTシャツ×3、カバン、バスタオル、タオル×2、ピンバッジで1万9000円分購入予定です。

今25周年野音のDVDを見てます。
6/9もこの日みたいにはるさんが笑ってくれたらいいな、と思っています。


追記
6/8 0時12分現在、購入ボタンを押すと席を用意できませんとのコメントが。
もしやついに売り切れたか...!?

神聖かまってちゃん 夕暮れの鳥を聞いて思うこと

先月出た神聖かまってちゃんのNewシングル「夕暮れの鳥/光の言葉」を聞いています。

思ったのは、昔のtheピーズもこんな感じだったんだろうか、ということです。
最近なんでもピーズと絡めて考えてしまいますが、2つのバンドの共通点は意外とあると思うのです。

まずデビューアルバムが2枚同時。
バンドに付きまとうデビュー時のパブリックイメージ。
そして上がり続ける楽曲のクオリティーと比例しない周囲の評価。

特に最近のかまってちゃんは演奏も格段に上手くなり(theピーズはマスヒロからウガンダのドラム交代で演奏力が一度落ちています)、
前のシングル「ズッ友」やミニアルバムに収められた「きっとよくなるさ」「そよぐ風の中で」など、売れることを意識した曲を意識してリリースしています。

そして今回の、大きなタイアップもつき満を持して発表したシングル。
オリコンランキングのウィークリーチャートの50位以内にも夕暮れの鳥は入っていませんでした。

もちろん売れることが全てででは無いし、売れていなくてもいい曲なんて言うのは沢山あるはずです。
ただバンド側が売れることを目標にして、その目標に対して正当なアクションを起こしているにもかかわらず結果がついてこない、というのは無力感というか、かなり苦しい状態だと思います。
じゃあ何をすればいいんだ、と。

新宿のタワレコで行われたインストアイベントで、ボーカルのの子は今大人気のバンドに悪態をついていました。
普通に働けそうなやつがバンドなんてするんじゃねえ、あんな曲の何がいいんだ、と。
一方で、集まった観客にシングルを一人で何枚も買え、と叫んでいました(もちろん冗談半分なのでしょうが)。

おそらくの子がディスっていたバンドは、ファンの複数買いによって支えられているバンドではないでしょう。
いずれのバンドも過去に憧れたであろうバンドのサウンドをビルドアップして、新たな価値観として提示しているバンドです。
その楽曲は好みの差はあっても、頭から拒絶される類のものではありません。

かまってちゃんはそうでない、人を選ぶバンドとしてデビューしてしまいました。
「ロックンロールは鳴りやまないっ」だけで無く幅広い音楽性を持った楽曲が当初からたくさんありました。
しかし周囲は最も分かりやすい破壊性、ラディカルさを前面に押し出したイメージ戦略をとり、バンドもそれに乗っかりました。

もちろんそれはかまってちゃんの一つの側面であり大きな魅力です。
ただ何の世界でもそうですがイメージチェンジ、ってとても難しいことだと思います。
最初からバンドのふり幅の大きさ、メロディの良さをアピールできる方法はなかったんだろうか。

かまってちゃんに良い印象を持っていない人はどんないい曲を作ろうとわざわざ聞かないだろうし、初期のイメージが強いファンの中には耳当たりの良くなった曲に拒否反応を起こす人もいるでしょう。
大がかりな宣伝も大切ですが、ある意味小手先だけでは現状を変えられないところまでバンドは来ていると思います。

こうなれば、もう継続は力なり路線といいましょうか。
ピーズやフラカンやコレクターズのように活動をひたすら続けていく路線に乗るのが一番いいんじゃないかな、と勝手に思っています。

「きっとよくなるさ」ではないですが、続けてさえいれば、そして生きていさえすれば何かまた新しい局面に入ることもあると思います。
フラカンなんて初期のアルバムにはなんだこの軽薄な曲は、というのもちらほらありますが、今となってはその若々しさがステキに感じることが私はよくあります。
この前の野音の「ホップ ステップ ヤング」なんて最高でした。

年を重ねたかまってちゃんがゴリゴリの技巧派バンドになって、曲もエイフェックスツインみたいなのばかりになって、そんな中で俺たち昔はこんな曲もやってたんだぞ、という感じで「ロックンロールは鳴りやまないっ」を演奏するなんて未来があってもいいんじゃないでしょうか。

CD,レコードを出すということは文字通り「記録」をここではないどこかへ、または今ではないいつかへ届ける作業だと思います。
そのいつか、が来るまで神聖かまってちゃんには鳴り続けて欲しい、と願っています。

シングルは一応2枚買いました。

Theピーズ 武道館残席考察4

6/4 0時35分現在、theピーズの武道館チケットをぴあで確認した所2階南x列13番。
ついに、ついに最後の列に来ました!

5/29から6/3までの6日間でw列290席が売れたので、1日あたり約48席。
前回からペース落ちていません!

ぴあのチケット取り扱いは6/8の23時59分まで(前は6/6までだった気がしますが見間違えてたのかもしれません)なので、今日入れて後5日と当日券でx列300席。

これはもう完全に行ったでしょう。
最後の列まで人が入った満員の武道館が見られるのはほぼ確実。
嬉しすぎる。


来週の今頃はtheピーズのライブはとっくに終わり、コレクターズのクアトロ公演を見て(ピーズロスを防ぐために6/10にツアーを開始してくれたのだと勝手に思っています)飲んで家で寝てるはずです。
来週の自分は何を感じで、何を考えて生きているんだろう。

今、これまでで一番死にたくない、と考えている気がします。
何が何でも6/9を元気な体でむかえたい。

あとたった6日先の未来ですが、未来に希望を持って生きられるのは素晴らしいですね。

当日は死にたいなんて毛ほども頭にない9000人の観客と3人のバンドでシニタイヤツハシネを聞くと思うともうワクワクが止まりません。

どんなに絶望して、捨て鉢になっても生きのばして来たからこそたどり着けた未来。

…ダメだ、今酔っ払って書いてるのでいつも以上にとりとめなくなってます。
恥ずかしくなるので絶対素面の時に見返さないようにしないと。

とにかく笑っても泣いてもあと6日。
多分やらないでしょうがオナニー禁止令が聞きたくてしょうがないです。

Theピーズ 武道館残席考察3

今朝ぴあを見たら南2階w列になってました(22時現在は51番)。
ついにあと2列です。
昨日寝る前はまだv列だったので、28日深夜~29日早朝に到達したのだと思われます。

23日午前二時に南2階V列31番だったので、23日~28日の6日間でv列290席、1日当たり約48枚売れた計算になります、
以前は1日60枚ペースでしたが、さすがにペースダウンしているようです。

残りはwxの2列、590席。
一般発売は6/6までなので、今日含めて9日。

本当にもうすぐ武道館ライブがあり、そして終わってしまうのだなと考えると期待と不安半々です。

今日theピーズの新曲「異国の扉」のPVが発表されました。
大相撲の懸賞も終わり、おそらく武道館前最後のプロモーションになるでしょう。
youtubeをブログに張り付けられることを初めて知ったので、下にリンクしています。

この異国の扉、ライブでは2015年の12月にはライブで演奏されており、決して武道館記念に作られた歌ではありません。
(ダブルA面のブラボーも2016年1月に発表されています)
それでも武道館を控えた今のバンドにとてもリンクした曲になっているよう感じられるのは、はるさんが一貫して自分を掘ることで作り続けた楽曲、そしてバンドとしてのたたずまいの普遍性を示していると思います。

退廃、諦めそしてぼんやりした希望。
その繰り返しの果てに、おそらく片道切符、くぐればこれまでと同じではいられない扉をtheピーズは開けました。
その先にあるのは更なる未来なのか、とどめが刺されるのか。


「其処まで行けば 振り向けるだろ」
 サビの一節です。

武道館はバンドにとってもファンにとっても過去から現在を振り返る日になると思います。
たった1日で過去全てを清算することはおそらくできないでしょう。
ただ、8000人以上で迎える武道館、その数時間だけは、全てを受け入れられるような夢を見られれば、と思っています。



Theピーズ「異国の扉」MV

UNISON SQUARE GARDENのライブを見て感じたこと

昨日のライブの後、syrup16gUNISON SQUARE GARDENの違い、厳密にはライブの進め方の違いについて考えていました。

一番大きな差だと感じたのは、バンド側がお客さんを意図して曲の中に迎え入れるか否か、という点な気がします(決してどちらがいい、悪いではありません)。

ニゾンの曲を余り知らないままライブに臨んだのですが、初見でもここで手拍子するんだな、とか手を挙げればいいんだな、とか皆でジャンプすればいいんだな、というポイントがとても分かりやすい印象を受けました。
バンド側も煽る所はドンドン煽り、聴かせる曲はしっかり聴かせる、お客さんもそれに応じるというメリハリのついたステージが進められていました。
ありふれた言い方になりますが演者と観客が一つになってライブを作り上げている、という感じでしょうか。

一方syrup16gの曲は、極端なことを言えば演奏中に観客のリアクションを必要していないと思っています。
五十嵐から歌が放たれた時点でそれが完成形。
いつかのインタビューで客が動かないのが気になると言っていたのでもちろんバンド側としてはドンドン盛り上がって欲しいのだと思います。
しかし、私はsyrupのライブを見るたびいつも彼らの世界を少しでも邪魔をしたくない、と強く感じてしまいます。
手拍子を入れたくない。
曲間の静寂を乱したくない。

手拍子をする人が嫌だ、ということではなく自分の話です(こういった態度が活動休止前のsyrupを追い詰めてしまったのではないか、という自責の念はありますが)。

ただ先も言いましたがsyrupの曲はそういった盛り上がり方をするのが難しいものが多いのも事実ではないでしょうか。
昨日のライブでも、おそらくユニゾンのファンであろう方がリアルという曲中で手拍子をしてくれていました。
妄想リアル、妄想リアルという歌詞が繰り返される所です。
しかし五十嵐は次の小節ですぐにギターを掻き鳴らし、手拍子は止んでしまいます。
ニゾンだと手拍子パートが終わるとすぐ手を挙げるパートが来て、演者側もそれを分かりやすく促します。
五十嵐のギターは他者を受け入れるような音には(少なくとも私には)聞こえませんでした。

他者の介在を拒絶する、ステージ上に隔離された空間を作り出すディストーション

それこそがsyrupを唯一無二の存在にすると共に、ユニゾンのように大勢のファンに開かれたバンドになれない(意図してならないのかもしれませんが)一つの理由のような気がします。

昨日のライブ中、私はユニゾンファンがsyrupについてどのような印象を持つのか、ということばかり気にしていました。
syrupの演奏が終わった後、私の近くのユニゾンファンの方々は、圧倒されるね、としゃがんでいましたが、ユニゾンが3曲終わったあたりで息を荒げながら、楽しすぎる、ユニゾンは神だわ、とおっしゃっていました。

他者を受け入れるか否か。
それは娯楽として成り立つか否かとイコールなのかもしれません。

私は死ぬほどsyrup16gが好きですし、もし五十嵐が「皆、一緒に手を振って!」とか言い出したら本気で悲しいですが、ユニゾンのように売れているバンドはきちんとした理由があるんだな、と感じた次第です。
以前back namberのライブを見たときも同じことを思いました。

それにしても対バンは素敵ですね。
普段は自分の好きなものしか聴かず、殻に閉じこもってしまいがちなのですがとてもいい体験ができました。