壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

オフコース「別れの情景(1)」

ここ数日はオフコースの2nd「この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2」と3rd「ワインの匂い」を繰り返し聴いている。 ブルーハーツを入り口としてロックを聞き始める前、父の影響でチューリップやオフコース、母からの影響で岡村孝子とアルフィーを好んで聞…

台風クラブ「下宿屋ゆうれい」

まだ音源になっていない、タイトルの表記が合っているのかどうかすら分からない曲。昨年の夏、金沢のライブハウスでイントロが流れた瞬間から心を奪われ、それはそのまま帰ってきていないような気がしてならない。 頭の中で何回も再生しているうちに、もしか…

GEZAN「東京」

東京という記号に無根拠な希望を担保する能力はすでになく、煌びやかな情景は架空の世界を創り出すという強い意志をベースとしたポップスの中でしか存在し得ない。 都市が本来持つ混沌の入れ物としての機能も、表層のみの健全化によって失われつつあるように…

サニーデイ・サービス「いいね!」新しい春の記録

バンドという枠組みから離れ、解体・再構築を繰り返した直近のアルバムの流れとは一線を画する、青春の記録としか表現しようのない35分29秒のロックンロールが、3月19日に突然手渡された。 柔らかなメロディ、優しい歌。ただ時代から目を背けた幻想の世界の…

Rolls never end(と信じたい)

新型コロナ禍が収束の兆しすら見られない昨今、新たな規制対象としてライブハウスが槍玉にあげられている。 パチンコはどうなんだ、電車はどうするんだなどと言うつもりは毛頭ない。言っても無意味だ。 ライブハウスを批判している人に物申したいという訳で…

忘れらんねえよ『週刊青春』 1ファンからの「俺よ届け」

昨年末、クリスマスプレゼントのように届いた忘れらんねえよの新譜「週刊青春」を繰り返し聴いている。そしてそれ以上に、受注生産版に付属する冊子「週刊青春」を繰り返し読んでいる。 結論から言うと、この本は死ぬまで私の本棚に入る大切な一冊となった。…

NUMBER GIRL 無観客ライブを見て(思想の話)

今日このライブを凄く楽しみにしていて、かつ、心底楽しんだ自分は、結局差別主義を受け入れる、自分の快楽を優先する人間なのだな、とビールを飲みながらパソコンの前でぼんやりしていた。 去年の今ごろだっただろうか、アヒトの声明文が公開されたのは。問…

syrup16g SCAM:SPAM:SCUM 新木場2days 雑記

ここ最近、syrup16gの音楽を聞く頻度がめっきり減っていた。 そろそろ私も卒業かな、と思っていたのだが、この2日連続の無観客ライブを見てあっさり再燃。やはりそう簡単に抜け出せるものではなさそうだ。 そして無観客のフロアを見ながら、どうして最近syru…

the MADRASとチューインガム・ウィークエンド/サブスク解禁についての雑記

この日を待ってました。 ブックオフやディスクユニオンで「ち」の棚を眺めては落胆する、を繰り返していた日々から早幾年、遂に誰もが正規の手段でチューインガムウィークエンドの名盤を心ゆくまで堪能できる世界が到来。 更にこのタイミングでthe MADRASの…

the MADRAS 11/30 下北沢CLUB251 初ワンマンライブ備忘録

the MADRASの持ち曲があと100曲くらいあれば、まだこの幸せなライブが続くのに、と言うのが終演後の率直な気持ちでした。 既発曲が12曲、スターダストとエンドロールという橋本さん復活ライブから歌われている2曲、そして珠玉の新曲が4曲で計18曲。 the MADR…

the madras 8/21 高円寺ムーンストンプ 備忘録

来週末のthe madrasワンマン、そして今年のライブ納めの台風クラブまでに、下書きのまま放置してしまっていた記事を思い出しつつ更新していきたいと思います。まずはもう3ヶ月前、高円寺で行われたthe madrasのアコースティックセットでのワンマンの、幸せな…

the MADRAS 「awake」何千回だって目を覚ます僕らの歌

THE CHEWINGGUM WEEKENDの傑作アルバム「KILLING POP」から約21年。 the MADRAS 8曲入りの1stアルバム「awake」を飽きることなく繰り返し聴いている。 橋本孝志の歌声と、普遍性を持った美しいメロディーは変わらない。 全ての曲で歌われるのは、時に輝き、…

1人ピーズ 6/8 水上音楽堂 備忘録

生きててよかった、と心から思える夜がまた一つ増えました。 ピーズの武道館が決まって、居ても立っても居られなくなり立ち上げたこのブログ、今日の感動は絶対に書き留めておかなければ。 それにしてもアビさんは最高だ。 アコースティックセットでも相変わ…

grapevine 4/14 新潟LOTS 備忘録

grapevineを好きだ、という時に、何か他のものと比較する必要はない。 grapevineの好きな所をただ順番に挙げていけばいい。 捻くれて、皮肉屋で、お前ら分からんやろ、と言いたげな顔で歌い、実際に言い、曲に突拍子もないアレンジを施し、代表曲(と呼ばれる…

中村佳穂/grapevine 3/1 赤坂BLITZ

素晴らしいライブでした。 2組とも最高だ、という前提で、音楽に良し悪しはなくとも音楽の才能と質の優劣は確実にあるのだな、という事を感じながらライブを観ていました。 中村佳穂はアルバムは持っていますがライブは初めて。 感想としては、凄いものを見…

フジロック2018 回顧録 7/27(1)

カープが昨年を彷彿とさせる地獄のような負け方をしたので、フジロックのことを思い出して心を落ち着けます。 前夜祭の回顧録で更新止まってたし... 去る7/27、いよいよフジロック初日。 きちんと水平な固い床で眠れた効果か、かなりすっきり起床できました…

フジロック2018 回顧録 前夜祭編(2)

数万円をケチったことにより、他の部屋のようにきれいな和室ではなく扇風機が置かれた物置(どう考えても普段は物置に使われているとしか思えない部屋でした)に通された私でしたが、そんなことでへこたれている時間はありません。手早く荷物を整理し、持って…

フジロック2018 回顧録 前夜祭編(1)

もうフジロックでエレカシを聞いて1週間経ったなんて俄かには信じがたい。 与えられた喜びは消えるのも早いといいますが、たった数日働いただけでいつもの死んだような顔に戻ってしまうのは流石にまずい。 何とかフジロックの幸せな記憶を胸に長くつらい冬を…

苗場でボブディランを楽しむためのトライアル

もう来週の今頃はPOST MALONEを聞いているんだろうなと思うともう楽しみでしょうがない今日この頃です。フジロックの準備や見に行くアーティスト候補もそろそろ固めないといけませんが、今年最大の目的はなんといってもボブディラン。 アレンジを大幅に変え…

チャットモンチー 7/4 日本武道館 備忘録

嗚咽を堪えるのが精一杯で、「サラバ青春」なんてほとんど歌えませんでした。 そう簡単にサラバ、なんて出来ない。 ワクワクして、楽しくて、悲しくて、胸が締め付けられて。 こんなに感情が揺り動かされるライブを観たのは生まれて初めてです。 今日のライ…

フラワーカンパニーズ 6/10 新潟ゴールデンピッグス 備忘録

一昨日の台風クラブと同じライブハウスで、年齢が20歳は上のロックバンド、フラワーカンパニーズを見てきました。楽しかったなー。何回聞いても「はぐれ者賛歌」は胸にくる。 何回聞いても「元少年の歌」は心にくる。 何回聞いても「真冬の盆踊り」は全てを…

台風クラブ 6/8 新潟ゴールデンピッグス 備忘録

終電があるためどついたるねんは断念、急ぎ駅に向かいました。いや、暑かった、熱かった。夏の入り口、そして少し湿った梅雨の手前にぴったりのロックバンド、台風クラブ。 最高でした。「とびたい」スタートから中盤のカバー連発、締めの「まつりのあと」ま…

フジロックまであと2か月 昨年のタイムテーブルから見る傾向と対策

ステージ割り発表されました!! VAMPIRE WEEKENDとBOB DYLANのバッティングという惨劇が回避され一安心というか、今年の夏の勝利はゆるぎないものになりました。 ウキウキしながら昨年のタイムテーブル表を引っ張り出してきて、今年のステージ割を見ながら一…

岡村靖幸 5/18 新潟市民芸術文化会館 備忘録

今回で3回目の岡村靖幸ライブなのですが、終演後毎回思うことがあります。きちんと曲を予習しておけば良かった、と。岡村ちゃんのファンになってからもう10数年経ちますが、私は超代表曲と最近のシングルくらいしかCDできちんと聞いたことがありません。昨年…

the chewinggum weekend そして the MADRAS 鳴り止まない音楽たちへ(2)

探し続けて早幾年、一向に巡り合えないthe chewinggum weekendのCD。 趣味だったはずのレコード屋巡りが少しづつ苦痛になり始めていた頃。通販ショップ「駿河屋」で見つけてしまったのです。 「the chewinggum weekend 『Killing Pop』 6300円」の表記を。確…

the chewinggum weekend そして the MADRAS 鳴り止まない音楽たちへ(1)

私が高校生だったころの夢の中に、the chewinggum weekendというバンドの「Killing Pop」というアルバムを購入する、という項目がありました。the chewinggum weekend。 初めて聞いた時から今まで、ずっと恋焦がれているバンドです。 そのボーカルである橋本…

syrup16g 3/20 新木場STUDIO COAST「冥途」思い出し感想(last)

本編ラストは1stから「Drawn the night」、そして1st mini album『free throw』から「翌日」で締め。 「ロックの未来はsyrupにあり! 世紀末、静かに放たれる彼らの[フリースロウ]」 帯にそう銘打たれた、現在の若いバンドの水準からは考えられない音質レベル…

恋は雨上がりのように ルパンを超えた店長

世間は明日からGW。 そんな風潮をものともせず明日も絶賛出勤の私が残業を終え意気揚々と帰宅すると、ポストにamazonから「恋は雨上がりのように」最終巻が届いておりました。最高の締め方だったのではないでしょうか。 早速お酒を買い込み、1巻からじっくり…

ART-SCHOOL 4/21 松本アレックス 備忘録

ライブ終わりました。 木下理樹の声がどうだろうが鼻炎だろうがギターから変な音が出ようがMC迷子になろうが、ARTがARTであるだけで最強ということを再確認しました。耳鳴りは鳴りっぱなし。 手は震えっぱなし。最高でした。以下覚えていることを箇条書き。…

syrup16g 3/20 新木場STUDIO COAST「冥途」思い出し感想(3)

ほとんどかすれ声で何とか歌い終わった「生きているよりマシさ」。 これまでのsyrup16gのライブなら、無言でチューニングするステージとそれをただ待つことしかできない客席、という重苦しい空気になりがちな場面でした。 しかしこの日はいい意味で開き直っ…