壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

耳鳴りから底なしへ ピーズとの出会い

酔って書いた文章を素面で見た時の絶望感は半端ないですね。
でもピーズが好きなのは本当なので何か書いてみようと思います。

最初にピーズを聞いたのは「耳鳴り」、高校生の時でした。
確か期間限定のPVみたいなのをたまたまネットで見たのが始まりました。
その退廃的な歌詞と演奏、そして投げやりに歌うベースボーカル。
ロックへの目覚めがTHE BLUE HEARTSで、THE HIGH-LOWSに夢中だった当時(ちょうど解散する前でした)、
こんなダルそうでかっこいいバンドがあるのか、と一瞬で夢中になりました。

ただ私の住んでいるど田舎のCDショップにピーズのCDなんてもちろん置いておらず、なかなか他の曲が聞けませんでした。
2005年当時まだyoutubeって一般的じゃなかった気がします。耳鳴りもPVを羅列した、検索機能もないようなサイトで偶然見つけただけでした。

ネットで情報収集する日々。一度活動休止してるだとか、実験4号という名曲があるとか断片的な情報を知るたびピーズへの思いは募っていきました。
ロックの基準がヒロトマーシーエレカシの宮本さんだった私にとって、あのけだるそうなバンドは本当に衝撃的だったのです。

そしてある日、市内の駅前にあるデパートで不定期に中古CDを売っている、という情報を同級生から聞きました。
何の根拠もなく「そこに行けばピーズのCDが手に入る」と思った私は、その日を心待ちにしていました。

そしてついに出会ったのが「どこへも帰らない」。2500円でした。高っ!と思ったのを今でも覚えています。ほとんど定価じゃないですか。
高校生の小遣いからほとんど聞いたことのないバンドのCD、しかも中古なのに高いのをポンと買うのにはかなり抵抗がありましたが、この機会を逃すと二度と会えないのではないかという強迫観念にかられ購入。
財布に帰りの電車賃は残っておらず、2時間くらいかけて歩いて帰りました。
今書いてて思ったのですが、いくらなんでもお金持ってなさすぎじゃないでしょうか。当時の小遣いいくらだったんだろう。

しかしこのCDは最高でした。特に「底なし」は繰り返し繰り返し聴きました。
当時部室でみんなで好きなCDを持ち寄ってかけまくっていたので、すぐに持っていきました。
先輩方は「ザーメン」をお気に召したようで、踊り狂っていました。皆銀杏BOYZ大好きだったし、下ネタ系のロック全盛期だったのかもしれません。素敵な青春の1ページです。

あの頃からいつの間にか12年経ってしまいました。
全く酒が飲めなかった私が仕事終わりにサッポロを買って帰るようになり、アル中のはるさんはお酒を止めました。
そう考えると12年って長い年月ですね。