壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(2)

開演時間を7~8分過ぎ客電が落ちると、歓声とともにステージの両脇に設置されたスクリーンにtheピーズの歴史を振り返る映像が流れ始めました。
結成した当初の若いメンバーの映像から始まった映像は、ウガンダがツアー前に脱退し2人ピーズでツアーを回る時のMCや、ベースを他人に預けた4人編成時の、はるさんがステージで転がる場面(これは開演前のスライドショーだったかな?ちょっと記憶があいまいです)、そして遂にアビさんまでいなくなり小五郎と吉田さんを紹介するライブでの一場面を流します。
そして1997年活動休止、スクリーンに映しだされる文字。
コレクターズの武道館で流れたオシャレな映像とは異なる、少しずつ壊れていったバンドの記録。

ただしんみりするのはここまで。
「父ちゃん母ちゃんごめんなさい、はるくんは今日からまたバンドを始めてしまうのでした~」とおどける再結成ライブ(千葉LOOKかな?)の映像が流れると大きな歓声が上がり、25周年野音でのアビさんの「このアル中2人と音を鳴らせるだけでいい」という映像が流れるとすでに武道館は幸せな空気に包まれ、バンドをお出迎えするモードにばっちり変わっていました。

そして満を持してステージに登場するメンバー。
そこには、ついに俺たち武道館まで来たぜ!!というロックンローラーの雰囲気を一切醸し出さない、3人のただただはしゃいだオッサンの姿がありました。
満面の笑顔でSEに合わせ、ひげダンスをしながらステージ上を練り歩くメンバー。
ここでスクリーンには、ステージ上のメンバーの姿が大きく映し出されていました。

スクリーンがあってよかったな、と今回の武道館は最初から最後まで思いました。

笑顔のはるさん、アビさんそしてしんちゃんの表情がスクリーンに映るたびに幸せな気持ちというか、もうこの武道館はどう転んでも大成功だな、という気持ちにさせてくれました。

ウロウロしたいだけステージをウロウロしたメンバーがようやく楽器を持ち、大歓声とともに始まる「ノロマが走ってく」。
やっとこの瞬間に巡り合えた、という高揚した気分と、どんなに長くてもあと数時間後には全部終わってしまうんだな、という後ろ向きな気持ち両方を抱えながら(少なくとも私は)、6/9武道館でロックンロールが始まりました。


続きはまた明日にします。
それにしてもすでにMCとかうろ覚えです。早くDVDが見たいです。