壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

syrup16g 2/25 新潟studio nexs(1)

私の今年の初ライブはsyrup16gになりました。
syrupのライブはツアー前半戦初日のzepp以来。
あの時のセトリは「copy」再現ライブの趣がありましたが、
後半戦はそれに加え『delaidback』『delayed』『delayedead』のdelayedシリーズ三部作で組まれると事前アナウンス。
このツアーをもって一休み、という話題はfinalの新木場に行ってから書こうと思います。

何よりも楽しみだったのは、「リアル」「パープルムカデ」「空をなくす」など、終盤でまず盛り上がり、そしてある種定番になった曲以外でのライブが見られることでした。
定番曲以外が聞きたい、なんて贅沢な悩みですが、またしばらくsyrupのライブが見られない日々が始まる前に1曲でも多くの曲をライブで聞いておきたいのです。
特に『delaidback』は名曲ぞろい、何が聞けるんだろう、何がセトリから外れるんだろうと始まる前からソワソワ。
なるべく事前情報は入れないでおいたのですが、なんでもこの2日前の五十嵐さんの凱旋公演でもある埼玉のライブはとても盛り上がったそう。
一つ前が五十嵐さんの故郷埼玉、そして次が中畑さんの故郷青森のライブなので、間の新潟が箸休めになったら悲しいな、という一抹の不安を抱えながら、雪が舞い散る新潟市内へと向かいました。

12時には市内についたので(開演は18時)、初めて行くライブハウスの下見がてら街を散策。
studio nexsは駅から10分くらいの場所にある、キャパ400人くらいのちょうどいい大きさのライブハウス。
ちょうどライブハウス前には機材車があり、スタッフの方が機材を搬入している所でした。
やっぱり今日ここでライブがあるんだ、と無性にうれしくなりニヤニヤしながらその光景を眺める不審者と化した私。

ライブまで仕事に使えそうな小物を探しながらLOFTをウロウロし、
寒い中物販列に並び、「13夜」と書かれたまず使い道のないであろうTシャツを思考停止状態で購入。
そして寒い中スタバで抹茶フラペチーノを購入し(これしかメニューを知らない)開演を待ちました。

そして開演時間を5分押したあたりで会場が暗転。
袖から出てきた五十嵐さんは事前情報通りハイテンション。
最前列のお客さんとハイタッチし、客先に指先を向け、ご機嫌そうで一安心。

syrup16gが復活し、最初の頃は今日が最後かも、という緊張感に張りつめていたライブハウスの空気は、いつの間にか純粋にその日のライブを心から楽しみにしているお客さんの温かいものに変わった気がします。
明日があることを信じることが出来るから、客席のリアクションもより熱く、健康的なものに変貌し。
宗教がかった空気が薄れ、必要以上のプレッシャーやsyrupはこうでなくてはいけない、というパブリックイメージを背負わされることのなくなったバンドはより純粋に曲をプレイすることができ。
まっとうなかっこいいロックバンドと観客の関係が確かに構築されていました。

syrup16gが当たり前のようにいてくれたこの4年間はやはり奇跡のようなものだったのでしょう。

そんな日々もあとわずか。
この日のライブは『delayedead』の1曲目、「クロール」で始まりました。

明日に続きます。