壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

the chewinggum weekend そして the MADRAS 鳴り止まない音楽たちへ(4)

2018年4月22日、CLUB251。この日のイベントのタイトルは「GIVE ME UP」。4バンドが出演し、the MADRASの出番は3番目。

始めて橋本さんを見て浮き足だった状態の私、
トップバッターの若いバンドの演奏が始まっても、初めて入るライブハウスのアウェー感も相まって、どこか所在なくソワソワしながらライブを眺めている状態。

2番目のバンドの演奏が終わった後の転換タイム、最前列の中央がポッカリ空きました。しばらくキョロキョロしても誰も詰める様子もなく。ここで恥ずかしがっても始まらない、憧れのバンドの演奏を間近で聞くチャンスだ、と意を決して前へ。

最前列でライブを見るなんて初めてでしたが、柵前にいるのはお姉様方ばかり、そういえばコレクターズの加藤さんも最前はレディー専用と言っていたよな、といらぬ不安で頭がグルグルしながら客電が落ちるのを待っていました。

CLUB251は花道がフロアの真横にあり、スタンバイしているメンバーが丸見えの不思議なライブハウス。the MADRAS (と思われる)メンバーが準備を始め、にわかに心音が大きくなります。
スモークが炊かれ、フロアが暗くなり、準備を始めるメンバー。そして最後に橋本さんがステージに上がって来ました。

それにしても近い。比喩でも何でもなく、手を伸ばせば届く距離に橋本さんがいる。
1曲目が何の曲だったか失念してしまいましたが、声が20代の頃のチューインガムウィークエンドのCDと変わらないことに心底驚きました。初めて橋本さんの歌をパソコン越しに聞いたあの日とここは地続きなんだ、と思うとそれだけで感動が胸にどんどん押し寄せて来て。

マイクを通さない生声や息づかいまで聞こえて来る距離。念願の「ロスト」も聞けましたが、この日一番感動したのは「ルーザー」でした。この曲を聞いて、the MADRASは「元チューインガムウィークエンドのボーカルが在籍するバンド」という枕詞が一切必要のない、現行のロックバンドであることを確信しました。

この曲の時、橋本さんがステージのかなり前に出てきており、目が合ったら邪魔になるのでは(そして恥ずかしい)、と極力不自然にならない程度に視線をずらす、という今思えば意味の分からない努力をしていました。そもそも最前列の客が目を逸らして不自然でない訳がない。

ライブはあっという間に終わりましたが、興奮で体温は上がったまま。高校の頃から憧れていた人の歌を聞けた感動以上に、夢中になれる、これから一生を共にできるバンドに出会えたことへの喜びに打ち震えました。

すっかり緊張も解け、最後のNUDGE 'EM ALLのライブはフロアの後ろでノリノリで踊りながら楽しむことができました。アンコールでは橋本さんもステージに上がり、イベント名でもあるMichael Fortunatiの「GIVE ME UP」を歌っておりました。この時、橋本さんは歌詞のカンペを片手に歌っていた記憶があります。

ライブは全て終了、徐々に人が減るフロア。the MADRASのライブを見ると言う夢を叶えたばかりですが、何とか橋本さんとお話しし、可能なら「killing pop」にサインをいただく、という精神的な負荷マックスの重要ミッションが残されていました。


今日も最後まで書き終わりませんでした。
もう一回だけ続けたいと思います。



Amazon Musicにあるthe MADRASのルーザーを紹介します https://music.amazon.co.jp/albums/B0851DV3JJ?do=play&trackAsin=B0851FGWXB&ref=dm_sh_VyY93qVQOK5sSIR0XPip0tyYm