壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

チューインガムウィークエンドの歴史(1969〜1996)

 高校生の時に初めて聴いて以来、今だに胸焦がされるバンド、チューインガムウィークエンド。そのバンドの歴史を探りたいと長年思っており、このコロナ禍の下コツコツと資料を探してきました。真偽のウラが取れない情報や私個人の考察が混じる、なんとも不完全なものではありますが、分かる範囲で書いて行きたいと思います。

 もしネットの海でこのページを見つけた方に、情報を修正していただいたり、当時のことを教えていただければと切に願っています。

 主に以下の資料、ページを参考にさせていただきました(私も理系のはしくれ、各項目に出典を記載すべきですが、ざっくりとまとめさせていただきます)。

・書籍「ハイブリッドレインボウ」
・当時のパンフレット、ロッキンオンジャパン掲載のインタビュー記事
・サイト「北海道ロックファイル」
・個人ブログ、Twitterなど(ここの情報がメイン)

 

 まずはチューインガムウィークエンドのメジャーデビュー前夜、1996年までをまとめて行きたいと思います。また、年月日の後に橋本孝志さんの年齢を記載しています。

 

1969年4月11日(0歳) 橋本孝志、北海道札幌市に生まれる

1987年8月(18歳) ゴーゴータイムス結成    メンバーは橋本孝志(Vo)、末永和也(Dr)、加藤純(G)、児玉大(B) 

2024.1.10追記
児玉さんの加入時期は1988〜89年
1989年(20歳) カセットテープ「THE GO-GO TIMES」
パレード/最悪・最低/マヌケなピエロ/夢の中/GO/終わりのない旅
下記「ながいきするテープ」は1stの特典であるとご教示いただきました。
貴重な情報をありがとうございます。

年月日不明(-) デモテープ「ながいきするテープ」(弾き語り、遠い空の下/ながいき)

1990年(21歳) 1stアルバム「ながいき」発売
世紀末の歌/ながいき/君の処まで/このまま踊ろう/最悪最低/淀んだ河の瀬で/おわりのない旅 
このうち「おわりのない旅」は「一夜限りのGO GO TIMES トレーラー」という動画で聴くことができます。

1991年2月(21歳) ゴーゴータイムス解散    同年、元コインロッカーベイビーズ、ローゼンフェルンの岩田晃次を迎え再始動、その後「チューインガムウィークエンド」に改名

楽曲「あの娘をつかまえて」は、「バンド名もない頃からやっていた曲」(パンフレット記載)であることから、バンド改名前後の頃の曲と思われます。また当時は「ライ麦畑でつかまえて」というタイトルだったという情報もみかけました。「雨降りの遊園地/君だけがきれいだった/沈んでく僕のこと/救ってくれたよね」という節に、同名小説のラストシーンが色濃く出ています。

1992年(〜23歳) 上京、秋頃よりファーストテープの製作を開始
2024.1.10追記
1stテープ曲目;ライ麦畑でつかまえて/塀の上の猫/あの娘は天使だった/君のことが好き

ドラムはthe pillows佐藤シンイチロウさんが担当(ライブMCより)

 パンフレットには「メランコリー」はとても古い曲、「キス」は映画「ポンヌフの恋人」(レオス・カラックス監督、日本公開は1992年)の影響が出ている、とありますので、初期の楽曲かなとは思うのですが。

1993年10月(24歳)初ライブ、高円寺 屋根裏Ⅱ  同年12月、鈴木純がサポートメンバーとして参加

初期サポートドラムはクハラカズユキさんで、同じバンド「クラウン様」のベースであった鈴木さんを連れてきた、という流れのようです(書籍「ハイブリッドレインボウ」より)。「青い雨が僕らにもふりそそぐ」は橋本さんが24歳の頃に書いた曲であるそうなので(パンフレット記載)、このあたりのライブでもう演奏されていたかもしれません。また、「きらきら」も鈴木さんが入って最初の新曲(パンフレット記載)であることから、この年の12月以降に演奏され始めた曲と推測されます。

同年、ファンにより「chewinggum mania」発足、1stテープが300本のセールスを記録

このファンクラブをご存知の方、是非お話をお聞きしたいです…

1994年6月(25歳) 鈴木純が正式加入、下北沢を中心に活動し、秋頃に2本目のテープ製作、同年12月以降に600本のセールスを記録
2024.1.10追記
2ndテープ曲目;パーティ/キス/マイフレンド/きらきら

1995年12月12日(26歳) 下北沢シェルターで初ワンマンライブ

1996年2月〜8月(〜27歳)レコーディング、夏秋文尚が正式加入

1995年あたりにソニーレコード及び事務所であるジャグラーと契約したのでしょうか。昔ネットで、「ブルーハーツ以来の大物新人」と銘打たれた広告を見た覚えがあります。

1stアルバムの歌詞カードより、共同プロデューサーは上田禎さん。the pillows第二期のサポートメンバーでもあり、このあたりの繋がりなのかな、と想像が広がります。夏秋さんは8月に加入とパンフレットにはありますが、歌詞カードには「THANKS TO」の欄に名前がありました。隣には元SADS牟田昌広さんの名前も。

同年11月21日 デビューシングル「あの娘をつかまえて」発売

同日にはthe pillowsの名曲「TRIP DANCER」もリリースされています。1月に「Tiny Boat」、6月には「ストレンジカメレオン」ですから、the pillows激動の時期に、チューインガムウィークエンドのレコーディングが進められていたことが分かります。

 

とりあえず今日はここまでまとめました。拡散力の一切ないブログですが、情報をお持ちの方の登場を心からお待ちしております。