壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

フジロック1週間前

来週の今頃はフィールドオブヘブンでRHYEを観てるんだろうな...
来週の幸せのために頑張れ今週の自分。

金曜はサニーデイ・サービスとTHE xxとRHYEは必須。
ラグンボーン・マンとTRAIN,締めの曽我部恵一とWESTERN CARAVANを迷ってるところです。

土曜はTEMPLESの次が問題。
なぜAPHEX TWINくるりが丸かぶりなんだ...
でもくるりフィールドオブヘブン2時間なんて最高に決まってるんだよな...
たぶん当日ギリギリまで悩んでる気がします。

日曜はほぼ確定。
T字路s! JET! SLOWDIVE! YUKI! GRAPEVINE!(BONOBOが... しかし背に腹は代えられん) LORDE! THE STRYPES!
そしてBJÖRK!!(これはTHUNDERCATと迷い中) 締めに青葉市子!

純度100%の幸せな日々。

まああれこれ考えている今が一番楽しいのかもしれませんが。

去年初めてフジロックに行って、
天国って本当にあるんだ、と心の底から思いました。
一度知ってしまった蜜の味、もうこれなしでは生きていけません。

今年後半はこのフジロックの思い出(プラス出るであろうtheピーズ武道館DVD)で乗り切るつもりなので、全力で楽しみます。
そのために明日も働くのです。
希望さえあれば人間は生きていける、ということを実感する今日この頃です。

俺は明日も働くよ 昨日よりもっとタフに。



真島昌利 / 情報時代の野蛮人 (1994.12.30) - ブルーハーツ

感受性応答セヨ eastern youth new albamに寄せて

感受性が応答しない、というか新しいものを受け入れる余裕が心や頭に無い、ということをよく実感します。

最近、本当にかっこいいバンドが増えたと思います。
音がオシャレで、スタイリッシュで、スマートで、どこに出しても恥ずかしくない。
ceroから始まって、ミツメとかnever young beachとかTempalayとかYogee New WavesとかyahyelとかSuchmosとか。
youtubeのおすすめを見るだけでこんなに出てきます。

こういうバンドを好きになりたい、世間の大きな流れに同調したいといつも思います。
「センス」がある音楽を聴けるようになりたい。

ただ、何回聞いても心が開かない。歌詞が入ってこない。
死ぬ前に最後に聞きたい曲は?ということをたまに考えるのですが、どうやってもこれらのバンドの曲はランクインしない。
きっとこれを高校生の頃に聞いていたらきっと虜になっていたはずなんです。
証拠に一世代前の「シティポップ」、サニーデイサービスは大好きです。
今年のフジロックにも出る「RHYE」も大好きですし(syrup五十嵐の「生還」ライブの時にずっとかかっていて、それ以来虜です)。

理由はひとつ、こちらの感受性が応答しなくなった、閉じてしまったのでしょう。
若く新しい才能を受け入れられない。直視できない。
「過去に聴いたことがあるもの」しか聞けない。
このまま、いつか好きな音楽でさえ聞けなくなってしまうのではないか。

思えば最後に好きになったバンドって神聖かまってちゃんでしょうか。それかおとぎ話か。
どちらもとっくに中堅バンド。時は流れています。

これでいいのか、こんなんでいいのかと感じながら生きる今日この頃にうれしいニュースが飛び込んできました。
eastern youth new album「SONGentoJIYU」9/27発売。

歌声が直接血管に流れこんでくるような、洗練という言葉の対極にいるようなバンド。
2015年にベースの二宮さんが抜けて、立ち枯れてしまってもおかしくない、と思っていました。
結局ライブは一度も行けずじまい。

今度こそは、と思い新潟のライブに申し込みました。

尊厳と自由。
きっと様々なことを考えながらボーカルの吉野さんは日々を生きているのでしょう。
でも、バンドの、吉野さんの政治思想とかはある意味どうでもよく。
曲が始まった瞬間のあの興奮と、バンドが街の底で生きながらえているという事実が全てで、それで十分で。

心臓が動き、血液が流れ、何かをにらみ続けながらギリギリ生きている。それが全て。

今の私に、煌めくシティポップは必要ないかもしれません。
新しいものを受け入れられない、という問題は全く解決していませんが、eastern youthで心が震えている間は、それがまだ心の扉は閉じていない証拠になる気がします。

最後に最愛の一曲を。
消えるからいいんだ。



eastern youth 沸点36℃ PV

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(last)

アンコール終了後、客電はまだ点きません。
タブルアンコールを求める手拍子が始まったのもつかの間、今度はほんの30秒くらいでメンバーがステージに戻ってきました。
最高に嬉しかったですが、はける必要あったのか?と思ってしまうくらい早い帰還でした。

このあたりのMCはもう記憶にありません。
時間が経ったから、というわけではなく興奮しすぎてたからで、あの日の段階でもう記憶があやふやでした。

そんな中で始まったのは「何様ランド」。
短い夏が終わるのを覚悟した、7日目の蝉のようなありったけの声が響くステージと客席。

勝手な世界で夢を見る、と叫びながらも現実の浸食を止められず一度は止まってしまったバンド。
ただそんな夢、すでに夢と呼べるかも分からないくらい色や形は変わってしまった、でも今更捨てることもできないような荷物を心の中に抱えたまま、それでも日々を過ごし、また転がり始めた人間を目いっぱい詰めたあの日の武道館。

ただこの日のライブで一番素晴らしかった点はそんな感傷や傷を舐めあうではなく、また過去に願い叶わなかった、通り過ぎたはずの未来であった武道館という会場に圧倒されることもなく、ただ3人の中年が幸せにあふれたロックンロールをステージで演奏し、それをただただ心から楽しむことができたことだと思います。

色々あったけどよかったね、とかこれからバンドはどう活動するんだろう、とか、ライブが始まる前に考えていたあれこれはこの時点で一切頭の中から消えていました。
過去や未来ではなく、今ここにあるものが全て。
言葉では聞いたことがありましたが、このことを実感したのはあの日が初めてでした。
いま世界で一番魔法に近い音楽が鳴っているいるのはここだ、と本気で思えました。

世界を変えたり、争いをなくしたりはできない、持続力はもって2時間ちょっと。
ただその2時間の間だけは何をも凌駕する魔法、ロックンロール。

そして魔法は終わりを迎えます。
「それじゃまたどこかで!!」と叫ぶはるさん。
満員の観客、そしてバンドをを白日にさらすように客電がつく武道館。
誇張ではなく何百回も聞いた、Dのコードで始まるギター。

35曲目、そして最後の曲「グライダー」。

灯りがついて、いろんな人の表情がよく見えました。
ステージ上のはるさん、アビさん、しんちゃんの顔。
袖で見守るスタッフさんたちの顔。
左隣で号泣し、右隣でこれでもかと腕を上げるお客さんの顔。

「30年前も30年先も 同じような空を行くよ」

きっと空の色はあのころとは違うし、これからも変わり続けていくだろうけど、それでもそこに空があるのは同じ。
空がある限り、飛べるというよりも飛んでいかざるをえないのでしょう。
風に乗っかって重力を越していく。
もう降りる場所はどこでもいい、ギリギリのまま行ける所まで行くし、その時はまたきっと誰かに会える。


3時間弱のtheピーズ武道館、大団円を迎えました。


フラカンはステージ中央で4人で手を挙げ、観客の大声援に答えました。
コレクターズは「恋のヒートウェーブ」を終え、さっとステージを去りました。

それぞれのバンドの美学。
theピーズはどうステージを去るのか。

答えは、いつまでもうだうだステージ上をウロウロする、でした。
時間押してるんじゃなかったのか。

グライダーを終え、楽器から手を放す3人。ステージ最前に集まります。
皆で手をつなぐフラカンパターンかと思ったのもつかの間、3人はそのまま輪を作りぐるぐるとその場で回り始めました。

武道館ではしゃいで回る3人の中年。
その姿に大爆笑で歓声を送る9000人の観客。
最高の光景でした。

終演後ツイッターに上がっていた、幸せそうな顔で輪を作る3人の写真は平和の象徴、天使そのもの。
翼なんてとっくに折れているであろう50過ぎの3人のエンジェル。
ピューリッツァー賞受賞も可能だと思いました。

その後本当にステージから降りたくないのか、ウロウロし始めるはるさんアビさん、それを後ろで見守るしんちゃん。
そして武道館がその姿を見かねたかのように、蛍の光よろしく流れ始めたのは「好きなコはできた」。

しかしステージから3人はおりません。
お客さんが歌うのはともかく、アビさんも1番くらいはステージで歌ってました。
時間全然余裕じゃないか、それならもう1曲「yeah」くらい余裕でできたじゃないか...と思いながら、いつまでも続くような幸せな光景を眺めていました。

ようやくメンバーがいなくなった後も、観客による合唱は止まりません。
しかし結構長いんです、この曲(とどめをハデにくれに入ってる曲はだいたい長い)。
会場から出たくない、というよりも長い曲で出るタイミングを失い、半ばやけくそで最後まで踊ってやる、という空気を少しだけ感じたのは私だけでしょうか。
私はトイレを我慢しながら歌ってました。


それにしても幸せな時間でした。欲を言えば「yeah」を聞きたかったですが、100点満点のライブだったと思います。
いづれ出るであろうDVDを楽しみにしながら、これからもがんばって生きのばしていく所存です。

感想書くのに丸1ひと月かかってしまいました。
ピーズの武道館が決まってから始めたこのブログ。
これからもちょくちょくライブのこととか書いていこうと思います。

まずはフジロック!!
楽しみです。
どうしてAPHEX TWINくるりが丸被りなんだ...

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(6)

あの日からもう一月近い時間がたってしまいました。
何とか生きてます。
音楽と人の武道館の記事を読む前に、最後まで書ききってしまいたいと思います。


当初の予定より本編の時間がオーバーしたのであろうtheピーズ
アンコールを求める拍手が始まるや否や、ほんの1分くらいでステージに戻ってきました。

アンコール1曲目は「底なし」。
「初めてこの3人(しんちゃん)と合わせた曲です」とはるさん。
もっと語りたそうでしたがすぐ演奏へ。本当に時間がないみたいです。

底なし収録の5th「どこへも帰らない」は移籍第一弾にして正ドラマー不在。
しんちゃんも何曲か叩いたのは知っていましたが、どの曲までかは知りませんでした。歌詞カードに載ってたかな?

しかし本当に名曲です。イントロのギターが好きすぎる。貼っときます。


底なし


2曲目は「ゴーラン」。
タマキンを絞りながら、投げやりに次に向かっていく曲。
やけくそをエンジンにして壊れかけのバンドを無理くり進ませてきたんだろうなあ、と浸りながら聴いていました。

ただ、この時私の一番の心配事は時間オーバーで予定曲がカットされてしまうのでは、ということでした。
大阪野音の時も、ブログに貼ってあったセトリには最後に「yeah」という文字があったにもかかわらず演奏されなかったし。
もし「グライダー」が聞けなかったらどうしよう、タマキンを絞ってる場合じゃないぞ、というのがアンコール2曲目の時の本音です。

そしてついにきましたアビさんボーカル「デブジャージ」。
いつもなら歌う前に観客を煽るパートが長い曲ですが、今日はすぐ歌い始めるアビさん。時間やっぱりないんですね。

「クッタクタだ 練習から 「かーえる道」と歌ってマイクを客席に向けるアビさん。
「あ デブだ 殺される 酔っぱらってる」すさまじい歌詞の合唱が沸き起こる武道館。
 デブにおびえるパンクス達の永遠のナンバー。盛り上がり方も半端なかったです。

4曲目は「君は僕を好きかい」。3rd「クズんなってGO」からこの日2曲目。
はるさんがまだお酒を飲んでいた昔の曲。
退廃的な歌詞がはっきりと出始めたのもこのあたりのアルバムからだったと思います。

以前読んだ漫画で、うろ覚えですが、やってくる明日から逃げるように酒を飲み、その酒からも逃げるようにまた飲む、というセリフがありました。
アルコールによる一瞬の現実逃避の代償に少しづつ蝕まれる未来。
それでも現実から目をそらすことが出来る瞬間が無いと生きていけない。
君は僕を好きかい、という懇願のような、またどこかで諦めているような問いかけ。
静かに染み渡るこの曲が、アンコールももう短いことを知らせます。

アンコール最後は「脳ミソ」。
ライブ終盤の定番曲で、盛り上がること必至のナンバーで、おそらく最後の曲。
ダブルアンコールがあると思っていなかった私は、脳ミソが始まった瞬間かなりがっかりしました。

武道館でグライダーを聞けないと死ぬに死ねない。
あの時は頭がそれでいっぱいでした。

そして演奏が終わり、万雷の拍手の中ステージを降りるtheピーズ
お願いだからもう一回ステージに戻ってきてくれ、とメンバーがはける前から手拍子を始める私でした。


最後まで行かなかった...
一か月前のライブですが、覚えているものですね。本当に幸せな時間でした。
次行くライブはフジロック
それまでに仕事を完全に終わらせるため、夕食食べたら会社に戻ります。

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(5)

デビュー曲だったり1stアルバムの曲だったり、活動初期の楽曲はそのバンドの代名詞として、その後リリースを重ねても残り続けます。
エレファントカシマシだったら「ファイティングマン」。
コレクターズなら「僕はコレクター」。
他にも私の好きなART-SCHOOLなら「Fade to black」、syrup16gなら「翌日」。
ライブの度に演奏され、ファンにとってもバンドにとっても大切な曲になることが多い気がします。

theピーズにとってのそれ、デビュー曲「バカになったのに」は武道館公演も佳境に入った23曲目に演奏されました。

「デビューの時って、俺たちが一番有名だったときだから今もこれ(バカになったのに)が代表曲みたいになってるんだよね」
清志郎さんにも「お、バカ(を歌ってるバンド)」と声をかけてもらったし」
「もう30年前、いつまでもバカになったのに、って甘えてちゃダメだ」
たしかこんなMCをしていた気がします。

theピーズの1stアルバムは、後の内省的な私小説のような歌詞の予兆はあるものの、大半の歌詞は意味のないもの。
THE BLUE HEARTS以降のロックとして、応援歌や薄いラブソングを量産するバンドに対してのカウンターとして機能していたはずですが、
それと同時にデビュー時に分類された「バカ・ロック」というイメージがその後もついて回ります。

分かりやすいイメージ、というのは一長一短。
バンドにもバカになったのにだけじゃないのに、という時期があったのかもしれません。
しかし武道館に集まったお客さんで、最近の曲は聞いてなくてもこれだけは覚えてる、という人もたくさんいたのではないでしょうか。

そして中期ピーズの代表曲にして大名曲「日が暮れても彼女と歩いてた」。
この2曲、ピーズの両輪ともいえる曲が続けて演奏されたのはとても大切だと思います。

気がふれても彼女と歩いていた、と歌詞カードにはない歌詞を歌うその姿は、なんとも言えない幸福感に包まれていました。
言葉の向こう側にある景色が客席一人一人の胸に広がっていく瞬間。
ロック史に残る、と大風呂敷を広げるまでもなく、この日武道館にいた人間の中で朽ちることなく、永遠に鳴り続ける音楽の一つでしょう。
共有したい、という気持ちと独り占めしたい、という気持ちは表裏一体ですが、この曲だけは武道館に集まった数千人で独り占めしてもいいのではないでしょうか。

未来へずれていく「サイナラ」、何があっても沈む「ドロ舟」、そして近年のアッパーチューン「真空管」。

そして最後の曲。アンコールがあるのは分かっているものの、夢の中でもうすぐ夢が覚めてしまう、と自覚できる時の気分というか、せつない気持ちが心をよぎります。

今日会えてよかった、と語るはるさん。
「生き延びてくれてありがとう、それだけだ!!」始まったの本編最後の曲は「生きのばし」。
復活後のアルバム1曲目を飾る曲。

この曲があったから生きられた瞬間、というのが何回もありました。

「あの日あの空拝めたのは あの日のボクらだけ」

生き延びてきたかいがあった。あの日何回も感じたことです。
去年初めて行ったフジロックでもそう感じましたが、もうしばらくはこんなライブに出会えないでしょう。
またいつか、そんな日が来るまで私は何回もこのライブのことを思い出すと思います。

本編が終わり、万雷の拍手の中袖にはけるメンバー。

ふと時計を見ると20時40分を回っていました。
この日MCで「今日9時までは武道館は俺の家だからゆっくりしてってよ」と言っていましたが、9時なんてすぐです。
あれ、まだ聞きたい曲、聞いてない曲たくさんあるのに、とにわかに焦り始めた私でした。

たぶん次で終わります。

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(4)

武道館前、雑誌のインタビューではるさんは爆音を鳴らすのは武道館で終わり、と言っていました。
最近は一人ピーズの活動も増えているので、ピーズ本体の活動もそちらに近づけていくのかな、となんとなく思っていました。

「オナニー禁止令」が終わり、ベースをアコギに持ち替えるはるさん。
お酒についてのMCを挟んで始まったのは「温霧島(黒霧さらば中にて)」のアコースティックバージョン。
10thアルバム「アルキネマ」以降にリリースされた近年の傑作曲です。
アビさんのギターの音も変化していたので、おそらくセミアコか何かに持ち替えていたのでしょう。
しんちゃんも音が大きく出ないドラムスティック(名前を知りません...)を使って全体的に優しい音。

はるさんのベースの音が聞こえない寂しさはありますが、その分楽器一つ一つの音がよく聞こえ、何よりメロディーの良さがより際立つこの編成も悪くないな、と感じながら聴いていました。

続く「異国の扉」もアコースティックバージョン。
武道館前は、これを最後にtheピーズが終わってしまうのではないかという不安をぬぐえずにいました。
しかし、この2曲を聞いて、どんな形になろうとピーズは無くならない、という確信を得ることが出来ました。
本当に今日が最後であるなら、未来の形を模索したりはしないと思います。
はるさんはバンドを、そして音楽をやり続けるために試行錯誤し、その中でこれまでの音楽に一区切りつけるため武道館をやることにしたんだな、と勝手に一人納得しました。

次の復活ライブは紅布とか千葉LOOKとかでしょうか。チケットとれないだろうな...

MCの順番は前後しますが、アビさんが一度チューニングを始めた後「やっぱりチューニングズレてなかった」と言うと、
はるさんが慌てて「じゃあこっちがおかしいってこと?」とベースを確認する場面があったり、
武道館公演にあたって導入した新スピーカーについて語っていたりと、
当たり前と言えば当たり前の話なのですが、本当に音を大切にしているんだな、と感じました。

はるさんのキャラクターであったり書く歌詞であったりが目につきやすく、そちらがクローズアップされることも多いですが、音がカッコよくないバンドがこんなに長く活動出来たり、武道館を埋めたりはできないよな、ということを再確認しました。

ステージ上は再度ロックバンド編成。

武道館は最初で最後だから、と言いながら始まる、「初めての武道館」ならぬ「3度目のキネマ」。
フラカンやコレクターズの時は可能性は薄くともバンド側にまたここでやる、という意思が少なからずあった気がしましたが、theピーズにはそれが全く無いように思います。
だからこそ思い残すことのないようにバンドも観客もこの日を全力で過ごせた、という部分はあると思いますが、またいつかやってほしいな。
武道館は無理でも、また野音は絶対やってもらいたいです。

ギターソロがお気に入り(はるさん談)であるらしい「絵描き」。この曲も、アコースティックバージョンが映えそうです。

そして「ハニー」。
この曲で武道館の興奮ボルテージがまた一つ上がった気がしました。
「幸せになろうぜ、ハニー!!」とはるさんが叫ぶとお姉さま方はもちろんオッサン(私も含めて)大興奮。
どう考えても私たちはハニー側に分類されないでしょうが。

「喰えそーもねー」で盛り上がり、久しぶりに聞く「どっかにいこー」に興奮し、「線香花火大会」が胸に染み入り。
いよいよ武道館公演本編はクライマックスに突入します。

今日は絶対「生きのばし」まで書くつもりだったのに...

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(3)

あの夢のような日からもう1週間たってしまいました。

「ノロマが走ってく」から始まった武道館、2曲目で早くも「とどめをハデにくれ」。

良いだけ盛り上がる客席は「やっとこんないいとこまで 辿り着いてしまった」という歌いだしの「鉄道6号」が始まると一気に聞き入るモードへ。
この曲は大阪城野音で聞いた時にもかなりグッときましたが、隣の人はもう完全に泣いていました。

曲が終わるたびに嬉しそうに声を上げるはるさんと、それ以上に嬉しそうな表情でギターをかき鳴らすアビさん。

4曲目「焼めし」でははるさんが両手を挙げてゆらゆらさせながら客席に呼びかけます。
「こんなことするの(お客さんで腕の動きを合わせること)もうこの曲しかないから」

シンちゃんのドラムに合わせてどんどん加速していくような焼めしバーニング。
盛り上がって曲に聞き入ってまた盛り上がって。
この時点で私のTシャツは汗でべっしょりでした。

4曲目が終わった時点でアビさんはTシャツを脱ぎだし半裸状態。筋肉ムキムキ。

「今日は真っ白に燃え尽きるぜ、スポ魂だ!!」と叫ぶアビさんに、
「この絵面はまだ早いって」と突っ込むはるさん。

この日の「いいMC」はだいたいアビさんから発せられた気がします。
もうこれ以上の幸せはないな、と思いながら30年ともに歩んできた2人のほほえましいやり取りを眺めていました。

5曲目「ブラボー」は流石のカッコよさ。ベースラインが本当にいいんです。
演奏自体は少しミスがあったのか、曲終わりではるさんがズレた、とつぶやいていましたが。

名曲「映画(ゴム焼き)」、アルバム「アンチグライダー」から「脱線」、かわいい曲を、と言って始まった「でいーね」とライブは続きます。
1stアルバムから「いちゃつく2人」が演奏されると、お隣の席のピーズファン歴が長いであろうご婦人はもうノリノリ。

そしてピーズ史上何回もないであろう大コール&レスポンス大会が始まります。
しかも「シニタイヤツハシネ」で。

はるさんが「まず東から、シニタイヤツハシネ、はい!」と促すと
武道館の東側からシニタイヤーツハーシネ、ときれいな大合唱。拍手に包まれる武道館。
南席はシニタイトキニシネ、西側がシニタイヤツトシネ、そしてアリーナでシニタイヤツハシネ。
シネ、という物騒な言葉でこんなにも幸せな一体感が生まれる空間は世界広しといってもあの日の武道館だけでしょう。
私は南西席だったので、歌うタイミングを逃してしまいましたが...

はるさんも「なんなんだこの光景は」と笑いながら「シニタイヤツハシネ」がスタート。
変態、凡人、年をとれ。
年を取ったからこそこんな光景が見られたのでしょう。
本来攻撃的極まりないこの曲も、敵意や八つ当たり感は残りながらも唯一無二のロックンロールに昇華されたのは、ひとえに年月を経てきたからだと思います。角は取れながらも磨かれさらに輝きを増す楽曲。

後に演奏される「実験4号」でも感じましたが、言葉の強度以上にメロディーの美しさが際立っていたように思います。
最悪の人生を消したい、と歌った当時のはるさんと今のはるさんは別の人間。
ピーズにとってもお客さんにとっても、きっと最悪の人生はすでに通り過ぎた過去。
穏やかな心でこの曲が聞ける日が来た、というのはとても幸せなことだと思います。

14曲目は私が一番聞きたかった「オナニー禁止令」。
たぶんやらないだろうと思っていたので、うれしくてうれしくてここぞとばかりに飛び跳ね盛り上がりました。
個人的ハイライトはこの場面でした。もう汗だくだく。

そして、ステージ上は来る31年目のピーズの一つの形になるであろうアコースティック編成に移りました。

あと一回か二回で流石に書き終えようと思います。