壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

フジロック~その後 最近好きな音楽

カープ3夜連続サヨナラ負けで吐きそうな今日この頃。
じっとしてると行き場のない感情がぐるぐるしてどうしようもないので、しばらく放置していたブログでも更新しようと思った次第です。
缶チューハイを2缶開けるsyrupにならってビール2本目だ。いやな酔い方してきた。吐きそう。

フジロックから早1月。夢のような日々が過ぎ、徐々に現実の侵攻を防げなくなってきています。
ところで、私的ベストアクトは

初日・・・サニーデイサービス
2日目・・・くるり
3日目・・・GRAPEVINE

...本当に行ったのはフジロックか?
自分でもなんだか悲しくなりますが、心と体が反応したのはこのバンドでした。

サニーデイサービスの「I'm a boy」で体中のときめきが爆発して。
くるりの「ロックンロール」で豪雨の中奪われていた体温が一気に上がって。
GRAPEVINEの「CORE」でレッドマーキーが宇宙に繋がって。

思い出すだけで少し元気になってきました。いいぞ。

もちろん洋楽勢も聞きましたよ。
まず初日の最初に見たRAG'N'BONE MANから最高でした。ビールが進む進む。
夜はTHE xx⇒RHYE⇒QUEENS OF THE STONE AGEGORILLAZのはしごをしました。
RHYAのボーカルが男性であることをこの日初めて知りました。あんな高くてきれいな声、絶対女性だと思い込んでいました。
「open」が聞けて大満足。

2日目はゆったりスケジュールでしたが、くるりの帰りに少しだけ聞けたLCD SOUNDSYSTEMはもう本当にかっこよかった。
テントへ戻る大渋滞の中でも踊りだしたくなる強いビート。
今度CD探そうと思っています。

最終日はTHE STRYPESで締め。足が痛くなりすぎてT字路sとSLOWDIVEを断念しましたが、グリーンでLUKAS GRAHAM、JET、YUKIを観ました。

今年初めて立てたテントの寝心地も悪くなかったし、食べたいものはだいたい食べれたし。
やっぱり振り返ってみて最高以外の何物でもないですね。
時間が経てば足の痛みも豪雨も突如襲われた腹痛も忘れてるし。

来年まで頑張って生きねば。カープに一喜一憂しとる場合ではないわ。ハハハ。

そしてフジロック後ライブ1発目はスピッツin長野!!
会社の後輩といったので、ものすごく久しぶりにボッチライブではありませんでした。
開演前にご飯食べて話してるだけですごく楽しかった。いつもやっぱり寂しいですもん、一人だと。

惑星のかけら、猫になりたい、正夢が特によかったです。
前日はスカーレットとスパイダーやったみたいで心底うらやましいですが、この日はシングル曲に紛れて波乗りをやりました。
人のとは違うペニスケース。
最高ですね。そもそももってませんよそんなケース。

ベスト的なセトリももちろんいいですが、やっぱり新譜のツアーが一番好きです。
次アルバム出すのは2年後?楽しみにしてます。

あと最近自分の中で女性ボーカルバンドの波が来てます。
ふくろうずときのこ帝国と赤い公園
前からもちょこちょこ聞いてたのですがここ数日は超ヘビーローテーション

赤い公園のボーカルラストライブ、サニーデイ野音かぶってるんだよな、無念...

大好きな曲のPV貼っときます。明日も頑張ろう。がんばれカープ!!



ふくろうず「びゅーてぃふる」MV(9/6発売アルバム「びゅーてぃふる」収録)

きのこ帝国 - クロノスタシス(MV)

赤い公園 - 「journey」 Music Video

フジロック備忘録 明日のために

フジロックの素晴らしさは、音楽はもちろん、日常の良さを再確認できることなのではないかと絶望的に痛む足をさすりながら帰りの電車で考えている次第です。

折りたたみイスばかり座っているので、日頃の固いイスの安定感のありがたみを感じ。

ご飯の為に毎回長蛇の列に並ぶたびに、近所のコンビニのありがたみを感じ。
加えてビールを二百何十円で買える幸せを感じ。

3日間雨にうたれつづけ、日頃雨風防ぐ屋根の下で働ける職場に感謝し。
そもそもフジロックに来る為のお金と休みをくれた会社に、感謝こそすれ悪態をつくなんてもってのほかですな。
反省します。

そして何より行きたい時にトイレやお風呂に行けることのなんたる幸せさ。
汗だくで雨の中温泉の順番待ちをしたり、朝便意のカウントダウンで起床して遥か彼方のトイレを目指すなどの経験を経て、私は今全ての日常に感謝するハイパー自己セミナーモードに突入しています。

きっとこの気持ちも明日働き始めて数時間で埋没してしまうのでしょうが、忘れたらまたこの日記を見返そうと思います。

また来年、素晴らしき非日常を迎えられますように。

フジロック初日

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フジロック前夜祭を終え、隣のポーカーしてるパーリーピーポーの楽しそうな声を子守唄にし、2時間くらいしか寝れなくてしかもかなり寒くて、朝4時にゆっくり朝風呂につかってコーヒー飲んで今黄昏てます。

生きてるって素晴らしい。
もう既に楽しさがピークを越しています。
全然体に疲れが残ってません。

今回は生憎の天気になりそうですが、今年の残り全てのエネルギーを費やして楽しみまくろうと思います。

フジロック1週間前

来週の今頃はフィールドオブヘブンでRHYEを観てるんだろうな...
来週の幸せのために頑張れ今週の自分。

金曜はサニーデイ・サービスとTHE xxとRHYEは必須。
ラグンボーン・マンとTRAIN,締めの曽我部恵一とWESTERN CARAVANを迷ってるところです。

土曜はTEMPLESの次が問題。
なぜAPHEX TWINくるりが丸かぶりなんだ...
でもくるりフィールドオブヘブン2時間なんて最高に決まってるんだよな...
たぶん当日ギリギリまで悩んでる気がします。

日曜はほぼ確定。
T字路s! JET! SLOWDIVE! YUKI! GRAPEVINE!(BONOBOが... しかし背に腹は代えられん) LORDE! THE STRYPES!
そしてBJÖRK!!(これはTHUNDERCATと迷い中) 締めに青葉市子!

純度100%の幸せな日々。

まああれこれ考えている今が一番楽しいのかもしれませんが。

去年初めてフジロックに行って、
天国って本当にあるんだ、と心の底から思いました。
一度知ってしまった蜜の味、もうこれなしでは生きていけません。

今年後半はこのフジロックの思い出(プラス出るであろうtheピーズ武道館DVD)で乗り切るつもりなので、全力で楽しみます。
そのために明日も働くのです。
希望さえあれば人間は生きていける、ということを実感する今日この頃です。

俺は明日も働くよ 昨日よりもっとタフに。



真島昌利 / 情報時代の野蛮人 (1994.12.30) - ブルーハーツ

感受性応答セヨ eastern youth new albamに寄せて

感受性が応答しない、というか新しいものを受け入れる余裕が心や頭に無い、ということをよく実感します。

最近、本当にかっこいいバンドが増えたと思います。
音がオシャレで、スタイリッシュで、スマートで、どこに出しても恥ずかしくない。
ceroから始まって、ミツメとかnever young beachとかTempalayとかYogee New WavesとかyahyelとかSuchmosとか。
youtubeのおすすめを見るだけでこんなに出てきます。

こういうバンドを好きになりたい、世間の大きな流れに同調したいといつも思います。
「センス」がある音楽を聴けるようになりたい。

ただ、何回聞いても心が開かない。歌詞が入ってこない。
死ぬ前に最後に聞きたい曲は?ということをたまに考えるのですが、どうやってもこれらのバンドの曲はランクインしない。
きっとこれを高校生の頃に聞いていたらきっと虜になっていたはずなんです。
証拠に一世代前の「シティポップ」、サニーデイサービスは大好きです。
今年のフジロックにも出る「RHYE」も大好きですし(syrup五十嵐の「生還」ライブの時にずっとかかっていて、それ以来虜です)。

理由はひとつ、こちらの感受性が応答しなくなった、閉じてしまったのでしょう。
若く新しい才能を受け入れられない。直視できない。
「過去に聴いたことがあるもの」しか聞けない。
このまま、いつか好きな音楽でさえ聞けなくなってしまうのではないか。

思えば最後に好きになったバンドって神聖かまってちゃんでしょうか。それかおとぎ話か。
どちらもとっくに中堅バンド。時は流れています。

これでいいのか、こんなんでいいのかと感じながら生きる今日この頃にうれしいニュースが飛び込んできました。
eastern youth new album「SONGentoJIYU」9/27発売。

歌声が直接血管に流れこんでくるような、洗練という言葉の対極にいるようなバンド。
2015年にベースの二宮さんが抜けて、立ち枯れてしまってもおかしくない、と思っていました。
結局ライブは一度も行けずじまい。

今度こそは、と思い新潟のライブに申し込みました。

尊厳と自由。
きっと様々なことを考えながらボーカルの吉野さんは日々を生きているのでしょう。
でも、バンドの、吉野さんの政治思想とかはある意味どうでもよく。
曲が始まった瞬間のあの興奮と、バンドが街の底で生きながらえているという事実が全てで、それで十分で。

心臓が動き、血液が流れ、何かをにらみ続けながらギリギリ生きている。それが全て。

今の私に、煌めくシティポップは必要ないかもしれません。
新しいものを受け入れられない、という問題は全く解決していませんが、eastern youthで心が震えている間は、それがまだ心の扉は閉じていない証拠になる気がします。

最後に最愛の一曲を。
消えるからいいんだ。



eastern youth 沸点36℃ PV

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(last)

アンコール終了後、客電はまだ点きません。
タブルアンコールを求める手拍子が始まったのもつかの間、今度はほんの30秒くらいでメンバーがステージに戻ってきました。
最高に嬉しかったですが、はける必要あったのか?と思ってしまうくらい早い帰還でした。

このあたりのMCはもう記憶にありません。
時間が経ったから、というわけではなく興奮しすぎてたからで、あの日の段階でもう記憶があやふやでした。

そんな中で始まったのは「何様ランド」。
短い夏が終わるのを覚悟した、7日目の蝉のようなありったけの声が響くステージと客席。

勝手な世界で夢を見る、と叫びながらも現実の浸食を止められず一度は止まってしまったバンド。
ただそんな夢、すでに夢と呼べるかも分からないくらい色や形は変わってしまった、でも今更捨てることもできないような荷物を心の中に抱えたまま、それでも日々を過ごし、また転がり始めた人間を目いっぱい詰めたあの日の武道館。

ただこの日のライブで一番素晴らしかった点はそんな感傷や傷を舐めあうではなく、また過去に願い叶わなかった、通り過ぎたはずの未来であった武道館という会場に圧倒されることもなく、ただ3人の中年が幸せにあふれたロックンロールをステージで演奏し、それをただただ心から楽しむことができたことだと思います。

色々あったけどよかったね、とかこれからバンドはどう活動するんだろう、とか、ライブが始まる前に考えていたあれこれはこの時点で一切頭の中から消えていました。
過去や未来ではなく、今ここにあるものが全て。
言葉では聞いたことがありましたが、このことを実感したのはあの日が初めてでした。
いま世界で一番魔法に近い音楽が鳴っているいるのはここだ、と本気で思えました。

世界を変えたり、争いをなくしたりはできない、持続力はもって2時間ちょっと。
ただその2時間の間だけは何をも凌駕する魔法、ロックンロール。

そして魔法は終わりを迎えます。
「それじゃまたどこかで!!」と叫ぶはるさん。
満員の観客、そしてバンドをを白日にさらすように客電がつく武道館。
誇張ではなく何百回も聞いた、Dのコードで始まるギター。

35曲目、そして最後の曲「グライダー」。

灯りがついて、いろんな人の表情がよく見えました。
ステージ上のはるさん、アビさん、しんちゃんの顔。
袖で見守るスタッフさんたちの顔。
左隣で号泣し、右隣でこれでもかと腕を上げるお客さんの顔。

「30年前も30年先も 同じような空を行くよ」

きっと空の色はあのころとは違うし、これからも変わり続けていくだろうけど、それでもそこに空があるのは同じ。
空がある限り、飛べるというよりも飛んでいかざるをえないのでしょう。
風に乗っかって重力を越していく。
もう降りる場所はどこでもいい、ギリギリのまま行ける所まで行くし、その時はまたきっと誰かに会える。


3時間弱のtheピーズ武道館、大団円を迎えました。


フラカンはステージ中央で4人で手を挙げ、観客の大声援に答えました。
コレクターズは「恋のヒートウェーブ」を終え、さっとステージを去りました。

それぞれのバンドの美学。
theピーズはどうステージを去るのか。

答えは、いつまでもうだうだステージ上をウロウロする、でした。
時間押してるんじゃなかったのか。

グライダーを終え、楽器から手を放す3人。ステージ最前に集まります。
皆で手をつなぐフラカンパターンかと思ったのもつかの間、3人はそのまま輪を作りぐるぐるとその場で回り始めました。

武道館ではしゃいで回る3人の中年。
その姿に大爆笑で歓声を送る9000人の観客。
最高の光景でした。

終演後ツイッターに上がっていた、幸せそうな顔で輪を作る3人の写真は平和の象徴、天使そのもの。
翼なんてとっくに折れているであろう50過ぎの3人のエンジェル。
ピューリッツァー賞受賞も可能だと思いました。

その後本当にステージから降りたくないのか、ウロウロし始めるはるさんアビさん、それを後ろで見守るしんちゃん。
そして武道館がその姿を見かねたかのように、蛍の光よろしく流れ始めたのは「好きなコはできた」。

しかしステージから3人はおりません。
お客さんが歌うのはともかく、アビさんも1番くらいはステージで歌ってました。
時間全然余裕じゃないか、それならもう1曲「yeah」くらい余裕でできたじゃないか...と思いながら、いつまでも続くような幸せな光景を眺めていました。

ようやくメンバーがいなくなった後も、観客による合唱は止まりません。
しかし結構長いんです、この曲(とどめをハデにくれに入ってる曲はだいたい長い)。
会場から出たくない、というよりも長い曲で出るタイミングを失い、半ばやけくそで最後まで踊ってやる、という空気を少しだけ感じたのは私だけでしょうか。
私はトイレを我慢しながら歌ってました。


それにしても幸せな時間でした。欲を言えば「yeah」を聞きたかったですが、100点満点のライブだったと思います。
いづれ出るであろうDVDを楽しみにしながら、これからもがんばって生きのばしていく所存です。

感想書くのに丸1ひと月かかってしまいました。
ピーズの武道館が決まってから始めたこのブログ。
これからもちょくちょくライブのこととか書いていこうと思います。

まずはフジロック!!
楽しみです。
どうしてAPHEX TWINくるりが丸被りなんだ...

Theピーズ 6/9武道館 30年前も30年先も(6)

あの日からもう一月近い時間がたってしまいました。
何とか生きてます。
音楽と人の武道館の記事を読む前に、最後まで書ききってしまいたいと思います。


当初の予定より本編の時間がオーバーしたのであろうtheピーズ
アンコールを求める拍手が始まるや否や、ほんの1分くらいでステージに戻ってきました。

アンコール1曲目は「底なし」。
「初めてこの3人(しんちゃん)と合わせた曲です」とはるさん。
もっと語りたそうでしたがすぐ演奏へ。本当に時間がないみたいです。

底なし収録の5th「どこへも帰らない」は移籍第一弾にして正ドラマー不在。
しんちゃんも何曲か叩いたのは知っていましたが、どの曲までかは知りませんでした。歌詞カードに載ってたかな?

しかし本当に名曲です。イントロのギターが好きすぎる。貼っときます。


底なし


2曲目は「ゴーラン」。
タマキンを絞りながら、投げやりに次に向かっていく曲。
やけくそをエンジンにして壊れかけのバンドを無理くり進ませてきたんだろうなあ、と浸りながら聴いていました。

ただ、この時私の一番の心配事は時間オーバーで予定曲がカットされてしまうのでは、ということでした。
大阪野音の時も、ブログに貼ってあったセトリには最後に「yeah」という文字があったにもかかわらず演奏されなかったし。
もし「グライダー」が聞けなかったらどうしよう、タマキンを絞ってる場合じゃないぞ、というのがアンコール2曲目の時の本音です。

そしてついにきましたアビさんボーカル「デブジャージ」。
いつもなら歌う前に観客を煽るパートが長い曲ですが、今日はすぐ歌い始めるアビさん。時間やっぱりないんですね。

「クッタクタだ 練習から 「かーえる道」と歌ってマイクを客席に向けるアビさん。
「あ デブだ 殺される 酔っぱらってる」すさまじい歌詞の合唱が沸き起こる武道館。
 デブにおびえるパンクス達の永遠のナンバー。盛り上がり方も半端なかったです。

4曲目は「君は僕を好きかい」。3rd「クズんなってGO」からこの日2曲目。
はるさんがまだお酒を飲んでいた昔の曲。
退廃的な歌詞がはっきりと出始めたのもこのあたりのアルバムからだったと思います。

以前読んだ漫画で、うろ覚えですが、やってくる明日から逃げるように酒を飲み、その酒からも逃げるようにまた飲む、というセリフがありました。
アルコールによる一瞬の現実逃避の代償に少しづつ蝕まれる未来。
それでも現実から目をそらすことが出来る瞬間が無いと生きていけない。
君は僕を好きかい、という懇願のような、またどこかで諦めているような問いかけ。
静かに染み渡るこの曲が、アンコールももう短いことを知らせます。

アンコール最後は「脳ミソ」。
ライブ終盤の定番曲で、盛り上がること必至のナンバーで、おそらく最後の曲。
ダブルアンコールがあると思っていなかった私は、脳ミソが始まった瞬間かなりがっかりしました。

武道館でグライダーを聞けないと死ぬに死ねない。
あの時は頭がそれでいっぱいでした。

そして演奏が終わり、万雷の拍手の中ステージを降りるtheピーズ
お願いだからもう一回ステージに戻ってきてくれ、とメンバーがはける前から手拍子を始める私でした。


最後まで行かなかった...
一か月前のライブですが、覚えているものですね。本当に幸せな時間でした。
次行くライブはフジロック
それまでに仕事を完全に終わらせるため、夕食食べたら会社に戻ります。