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壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

back numberのライブを見てへこんだ話

 会社の同期から「たまにはちゃんとしたバンドを聞かないと」とback numberのライブに誘われました。
俺の好きなバンドがちゃんとしてないというのか、と毅然とした態度で反論しましたが(彼には以前お薦めを聞かれてsyrup16gTheピーズを貸しましたが、前者はメロディが暗い、後者は昭和くさいという理由でお気に召さなかったようです)議論は平行線。
 back numberはラブソングを歌うバンドで健康的で明るい人が聞くというイメージを持っており、私が真っ先に食わず嫌いするタイプのバンドでした。
いつもであればなんで金を払ってそんな軟弱(?)なバンドを見に行かないかんのだと声を荒げて人間関係を気まずいものにするのも辞さない構えですが、私も今年で28歳、自分の歪な価値観に固執しても先がないのは明白。
 そろそろ人の好きなバンドを受け入れる度量の広さを身に着けるべきと考え、お誘いをありがたく受けることにしました。

 4/29新潟朱鷺メッセ。私を含め独身3人衆でのライブ参加となりました。
 これはかなり悲惨な絵ずらではと危惧していましたが、会場に行ってみるとカップル含めもちろん女性のほうが多いですが、家族や男グループもかなりいる印象。
 売れているバンドは客層が広いんだな、ということを客席を見渡しながら実感しました。
 そして会場の大きさ。朱鷺メッセのキャパは9000人、武道館と同じくらいです。
 それが2デイズで即完、聞けばこの会場だけでなく現在行っているホールツアーどこも売り切れだそうです。
 愛するコレクターズの次の新潟公演のキャパは150人ですよ、納得いかない。
 一緒に行った二人にとっては意味不明であろう愚痴を言いながら開演を待っていました。

 ステージの大きなスクリーンに映像が流れだしライブはスタート。一曲目は「はなびら」という曲でした。
いきなり照明、スクリーンフル稼働。映像の向こうでバンドが演奏している姿はまるでシガーロスのよう。
度肝を抜かれました。売れているバンドは記念公演とかでない普通のツアーでこんな派手な演出をしているのか、と。

 その後も次々放たれるレーザー、大アップでメンバーを移すスクリーン、そして締めには宙を舞う銀テープ。

 back numberのファンが心底うらやましかったです。毎回こんなステージが見られるなんて。

 もちろんライブハウスはそこにしかない魔法がありますが、大きい会場でのライブはまた別の素晴らしさがあります。
 事実、3月のコレクターズ武道館公演は最初の映像は最高でしたし、照明も素敵でした。

 ここにいるファンはガラガラの会場でバンドが出てくるのを待つ気まずさや恐怖にはきっと縁がないのでしょう(back numberを初期から好きな人は違うかもしれませんが)。
 アルバムのセールスが振るわなくて次の契約はどうなるんだ、という心配もしなくていいでしょう。

 これまで好きなバンドが数多の苦難を乗り越えながら活動を続け、その日々の先に大舞台にたどり着く姿を夢見、そして心打たれてきました。
しかし、決してバンドが苦しんでいるのが好きなのではありません。願わくばずっと順風満帆で、思うような活動をしてほしいと思っているのです。
きっとback numberをはじめ売れているバンドには別の悩みや苦しみはあるでしょうが、おそらく生活苦による活動休止という未来はまずないでしょう。

 こんなに落ち込むのは、華々しい未来は描けない、何とか日々を生きて、その先にある何かしらの未来を信じるしかないと思いながら生きている私にとって大舞台で光を放つ「スーパースター」に自己を投影する術がないからなのでしょう。

 ライブが終わってからback numberのアルバムを聞き始めました。
 こういった普遍的な歌をいいと思える心を少しづつ育んでいこうと今は思っています。