壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

チャットモンチー 7/4 日本武道館 備忘録

嗚咽を堪えるのが精一杯で、「サラバ青春」なんてほとんど歌えませんでした。
そう簡単にサラバ、なんて出来ない。
ワクワクして、楽しくて、悲しくて、胸が締め付けられて。
こんなに感情が揺り動かされるライブを観たのは生まれて初めてです。


今日のライブを観て、チャットモンチーが解散を選んだ理由がよく分かりました。
一曲毎に担当楽器が変わる二人。
あれ程多彩なアレンジを要求する楽曲達を、「チャットモンチー」という一つの「ロックバンド」の枠に押しとどめることは最早不可能だったでしょう。
バンドは音楽を生み出すために存在するのであって、バンドを存続させるために音楽があるのではありません。
音楽に真摯過ぎるほど真摯な二人が、この選択をするのは必然だったのだろう、と思います。

ただ、今日ステージで鳴らされた全ての楽曲は、ロックンロールそのものでした。


手に入れたもの、辿り着いた到達点に安住する事なく、また別の場所へ。
変わり続け、そして変わり続ける事を変えなかった二人が鳴らす音楽が、ロックンロールでなくてなんなのでしょうか。

個人的な思いとして、徳島という本当に何もない場所に生まれた何もない自分にとって、チャットモンチーは誇りであり、何よりも輝くロックバンドでした。
ロックは煌びやかな、手の届かない都会でしか生まれないと思っていた高校生の自分にとって、地元の大学の「先輩」が誰よりもカッコイイ音楽を鳴らしていることがどれだけ衝撃的で、どれほど嬉しかったか。

進学で自分も上京し、無力さに押しつぶされそうな心を支えてくれたのは「ハナノユメ」と「東京ハチミツオーケストラ」でした。


生きて今日の日を迎えることができて本当に良かった。
貴女達の音楽で私は生きてこれたことを思い出しました。
簡単にサヨナラは言えませんが、今日は何回もありがとうを伝えたいです。

今日までチャットモンチーでいてくれて本当にありがとうございました。
お二人のこれからのご多幸をお祈りします。


Life goes on and chatmonchy is forever.