壊れる少し手前の永遠

好きなバンドについて書いていこうと思います。

フジロック2018 回顧録 前夜祭編(2)

数万円をケチったことにより、他の部屋のようにきれいな和室ではなく扇風機が置かれた物置(どう考えても普段は物置に使われているとしか思えない部屋でした)に通された私でしたが、そんなことでへこたれている時間はありません。

手早く荷物を整理し、持ってきたタオルを片っ端から水浸しにしてハンガーにかけ、扇風機をぶん回し。
何本もの濡れタオルが風で揺らめく、独房で何かしらの宗教行事を行っているようにしか見えない絵ずらになりましたが、戻ってきたとき少しでも快適な温度になっていることを祈って部屋を後にしました。



6時過ぎに無事会場に到着。
私はライブに行く度に普段着にすら絶対使用できないようなTシャツを購入してしまう人間なのですが、フジロックでは物より思い出、と決めてあまりグッズを買わないことにしています(ただでさえ食費が嵩むし、一つ買うと他の物も際限なく欲しくなることが目に見えているからです)。
しかしこの日は岩盤で奥田民生のブルーレイを買ってしまいました。
先着でサイン色紙が付いてくると書いてあったからです。意志薄弱
早速予算オーバー気味になりながら、フジロックへの扉が開かれしゲートをくぐりました。



椅子を設置し、鮎の塩焼きを購入。
昨年までは塩焼きとビールのセットが1000円だった気がするのですが(記憶違いかもしれませんが)、今年は1200円でした。不景気だししょうがありません。
そしてお次は温玉ジンギスカン丼。
しかし美味しい。美味しすぎる。心が満たされていくのが分かります。
これが私のソウルフード、夏の全てといっても過言ではありません。
ただ相変わらず咳は止まらなかったので、なるべく人がいない隅っこの方で苗場音頭の開始を待っていました。


苗場音頭を踊って、かすりもしない抽選会で盛り上がって、花火を見て。
今年の夏に一片の悔いなし状態。この時点で私のフジロックの7割は終わりです。

前夜祭のライブアクトはキューバのバンドとロッカーズ、そしてモーサムトーンベンダー
モーサムトーンベンダー!!
最近は音源どころかライブすらしなくなったモーサムを苗場で見れるなんて!!
上がるテンション。

しかしモーサムの出番は最後。
自分の体調と相談した結果、泣く泣くロッカーズで切り上げることにしました。これは仕方ない。撤退する勇気が重要です。


でもロッカーズはカッコよかったです。
古き良きめんたいロックというか、歌詞になんの意味もない所が最高にいい。
余力を残したまま会場を後にしました。
帰る途中、カープの球団旗を掲げる集団に遭遇。いいけど何に使うんだろう、という疑問は2日目に解けることになります。


部屋に戻るとタオルはカピカピに乾いておりました。すごい温度&乾燥。
ただ来た時よりは部屋は涼しくなっており、何より帰ってすぐお風呂に入れるのは本当にありがたかったです。
また着替えもテントの中と違い無理なく行えるので快適度が段違いでした。
独房も捨てたものではありません。

体調が少しでも良くなることを祈りながら11時過ぎには就寝。
土曜に合流する予定の友人からどんな部屋?とラインが来ましたが、写真なんか送ると来なくなる恐れがあるのでやんわりとスルーしました。


これで前夜祭は終了。
いよいよフジロック初日がスタートです。思い出しながらテンションが上がってきました。明日も仕事頑張る。
ボブディランと台風クラブが最高すぎた、という所まで書くのはしばらくかかりそうです。